手術しない方向で

　　　　　　　　　手術しない方向で

　腰痛で困りはててはいたが、７０歳半ばの男性が手術をしないということに決意を固めて、整体と鍼の施術を決意されて取り組み始めました。病院で診てもらってコルセットをしましたが、腰は安定したようですが動く動作はままならず、本人もいかがしたものかと悩んでいました。

　手術をしないということからコルセットの使用をやめて、動きができる=バランスベルト=に切り替えました。多少ふらつきも見えましたが、それに慣れてきたことで腰に安定感が出てきました。
　奥さんの運転で後部座席から起きてくる様子を見たら、腰は曲がっていますが、安定感が出てきていました。本人も歩くのがそれほど苦にならなくなってきた感じに見えました。

　今回は伏せた状態で腰を診たら、曲がった腰骨はそのままですが、それを支える筋肉がいい状態になっていましたので、今回は伏せた状態での取り組みを決めました。
　奥さんも<皇希水・リペアクリーム>を患部に押し入れてあげているようですし。筋肉が状態に折り合っていましたし、どす黒かった患部の筋肉がいい肌色になっていました。

　通常の施術をしていき、今回は伏せた状態で気になる腰骨周辺に多めの鍼を刺し、遠赤グッツで覆って温めていきました。さらに=仙人ばさみ=は手は火性の心臓の小指、足は肝臓・脾臓の親指と水性の膀胱系の小指をはさみました。

　仕上げで今回は曲がった骨の周辺から<瀉血>をしましたが、筋肉がいい感じになってきていましたので、本人も何となく気持ちよさそうでした。さらにはさんだ指からも軽く<瀉血>をしましたが、お任せ状態で対応されていました。

　ベットでの伏せた状態での施術が終わり、起き上がるときは苦労していましたが、起き上がった後他の器具に移る様子のときは足取りもしっかりされてきていました。どなたからか聞かれたのか、筋肉のためには木性のグリーンのサプリを摂った方がいいよといわれたのか、購入されました。

　施術が終わり、駐車場まで歩かれる姿を見たら、腰は曲がっていますが、しっかり大地を踏みしめ、自分のペースで車に乗り込み、笑顔で会釈されていました。一回ごとに変化を楽しんでいる様子や、笑顔が見られるようになったことに、本人なりの安心感が出てきたのではないでしょうか。

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