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左右の手と肩が痛いです

        左右の手と肩が痛いです

 数年ぶりに施術に来られましたが、いろいろと注文がありました。施術を受ける方の希望にそいながら術者としてそれなりの結果を出さねばなりません。こられたときにどういうことになるのか「とりあえず5回お越しください」ということで始りました。

 最初の頃は手を挙げることも出来ず、それをするのはまだ早いのかという感じでした。3回目には肩の状態が軽くなってきたので、少し手を挙げるようにしました。その時の目つきは「もうそんなことができるのですか、病院のリハビリに2年間行っていますが、まだそこまでは」という感じでした。

 しかしそれをした後「久しぶりに手が挙げられました」と驚きと喜びが同時に出たようでした。5回という設定をしたので、今回はどれだけのことができるのかと、静かに座禅をしてみたところそれなりの施術の方法が浮かんできました。

 本人は知るよしもなく、今回は顔の<整顔>から入り、さらに<皇希水・リペアクリーム>を気になる手に押し込んでいきました。それをしながら肩や手を動かしていくと、芯の方に固いところがあったので本人に聞くと「痛いです」といわれました。病院のリハビリでは、そこを解すことはないでしょうから少し時間をかけました。

 事前の手当てから通常の施術をしていきましたが、からだ全体は随分解れていましたし、手の上げ下げにそれほど抵抗感がなくなってきました。随分からだが解れてきたことは実感として感じられるようになりました。

 施術前の術者の気構えからの今回の解しは、私が気になっているカ所が少しづつ解れてきましたし、本人が動かす時の「痛いけどこれもリハビリですね」という感じではなく、気持ちよく動かせるようになっていました。最近施術する前にこうした時間が何となく用意されていますし、その中でふと気づいたことが応用できてきていることが多くなりました。

 施術が終わり、本人と言葉のやり取りをしました。本人が「まだ痛いです」といわれたので「それは何を基準に言われているのですか」「来られたときから見たら随分経過も良くなり、肩も上がるようになりましたという感想はないのですか」とあえて聞きました。

 本人もそうしたやり取りをしたことがなかったようで「少しでも良くなったと喜ばれる人とまだ痛いですという状況は同じであっても、見方によって 違ってきませんか」と問いかけみました。
 今までの生活の中での言葉かけの見直しをされるのかどうか、最終仕上げを前に提案しました。ご本人が今回の施術者の気持ちをどのように理解されて、報告があるのか楽しみになりました。

 

 

 

 

 

 

 

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